東海テレビ制作“昼ドラ”をU-NEXTセレクションとして配信決定!第1弾は『女優・杏子』『麗わしき鬼』など
東海テレビ制作“昼ドラ”をU-NEXTセレクションとして配信決定!第1弾は『女優・杏子』『麗わしき鬼』など
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2021/07/01
ニュースリリース

東海テレビ制作“昼ドラ”をU-NEXTセレクションとして配信決定!第1弾は『女優・杏子』『麗わしき鬼』など

U-NEXTは、2021年7月1日(木)を皮切りに、東海テレビ制作の“昼の帯ドラマ(通称:昼ドラ)”より『女優・杏子』『麗わしき鬼』をはじめとした厳選ラインナップを順次配信いたします。

東海テレビ制作「昼の帯ドラマ」は1964年の放送以来、半世紀以上にわたって累計214作品13,451話が制作されてきました。長きにわたって“昼ドラ”の愛称で親しまれ、愛憎劇から心温まるファミリードラマまで様々な人間模様を描き出し、“昼ドラ”ならではのテイストに多くの視聴者が釘付けにされました。

このたび、その214作品もの“昼ドラ”ラインナップからU-NEXTセレクションとして厳選し、記念すべき第1弾として配信初登場となる『女優・杏子』『麗わしき鬼』『愛の迷宮』や『新・牡丹と薔薇』の4作品を7月1日(木)より配信いたします。撮影当時スキャンダルの渦中にいた荻野目慶子が、奔放な生き方ゆえに芸能界のトップから転落する女優・香月杏子を演じ、自身の女優としての地位を確固たるものにした『女優・杏子』をはじめ、いずれの作品も美しくも懸命に生きる女性たちの姿を描き出した名作です。

8月には『紅の紋章』『花衣夢衣』が追加されるほか、『牡丹と薔薇』『花嫁のれん』など今後も続々とU-NEXTセレクションの“昼ドラ”を配信予定です。

 

U-NEXTでの初配信にあたって、長年“昼ドラ”の制作に携わってきた東海テレビ 制作局 ドラマエグゼクティブプロデューサーの鶴 啓二郎氏のインタビューが届きました。当時“昼ドラ”にかけた想いや今あらためて“昼ドラ”を観ることへのメッセージなどが語られています。

「人間の本質を見つけて、心のひだに入って抉(えぐ)ろうとするスタンスでやってきた」

 ■東海テレビ 制作局 ドラマエグゼクティブプロデューサー 鶴 啓二郎 氏

―U-NEXTで“昼ドラ”が配信されますが、いかがですか?

自分でプロデュースしたドラマではないのですが、例えば今回配信される『女優・杏子』は荻野目さんの怪演というのか、他のドラマにはない魅力がありますよね。どこにフォーカスするかで様々な見方がありますが、他のドラマでは見られないものが昼ドラでは見られる、それが楽しみに繋がればと思っています。

―当時を振り返って、“昼ドラ”はどのように制作されていたのでしょうか?

昼帯の放送ということもあり、HUT(総世帯視聴率*)が低い時間帯にいかに視聴者に観ていただくか腐心していました。当時は制作費も厳しく、60話、65話と撮影するため俳優さんたちの拘束期間も長い。そういった相当しんどい状況でしたが、他のドラマでは見ることができないドラマを作りたいという想いがありました。

人の良い面だけにフォーカスするのではなく、光と影の両方を含めた本質を描いていこうと常に考えながら、あり得ないような、とんでもないような世界も含めて描こうとしていました。とんでもないことを犯したり、失敗したりすること自体が人間で、途中で躓いたり、間違ったりすることは人間の性(さが)。上っ面な、清く正しく美しい人の姿を見ていても面白くないですよね?悪い意味も含めて本質を見つめようというスタンスで、本当に心に響くものとして、見ていて辛くなったり、嫌になったり、落ち込んだりすることがあっても最後には人間賛歌に繋がるものを目指していました。

―『牡丹と薔薇』を筆頭に社会現象を起こした人気作も数多く生まれました。ヒットの定型などあるのでしょうか?

どんなジャンルであっても人間の本質を見つけて、心のひだに入って抉(えぐ)ろうとするスタンスでやってきました。そういった形で、それぞれのプロデューサーがその時一番興味のあるテーマを好き勝手に、というと語弊がありますが、ある種自由に描いたことで、結果として視聴者にフィットしてヒットに繋がったのだと思います。

戦略的にこういうものをやればヒットするだとか、お客さんにウケるだろうといった作り方を求めたことはありません。一歩でも半歩でも世の中から先んじること、まだ世にないものを追求する作品づくりが、新しい作品としてヒット作を生んでいくのではないでしょうか。狙い通りにやれるほど、自由度も無いですしね。

さらに言えば、そういった昼ドラの方針に共感してくれた俳優さんたちの存在も大きいです。おこがましくなってしまいますが、本当に素をさらけ出さないと俳優さんたちも続かないんです。膨大なセリフ量と戦いながら、演技をする上で必要なことを試行錯誤して確立していかなければならない。当時やっていたことのなかには、今でこそタブーみたいなことも平気でありました。奇をてらっているわけではなく、人の本当の姿を描こうとしたときに綺麗事だけでは固められないので、ギリギリの勝負になるんですね。そういった意味で俳優さんも覚悟をもって、昼ドラの仕事にかけるような状況でしたので、熱意が視聴者に伝わってヒット作になった、ということもあります。

―最後に、今あらためて“昼ドラ”を見ることについてメッセージをお願いします。

映像面でいえば古臭く感じる部分もあると思いますが、時代が変わっても、描いているテーマや人間の本質、その捉え方など変わらない部分もあります。それらをきちんと掴めている作品であれば、観てくださった方が共感したり、考えさせられたりすることに繋がると思います。今のドラマにはないテイストや良さがあるからこそ、昼ドラのそういった点を面白がって見ていただけたら幸せです。

*HUT…Households Using Television(総世帯視聴率)。調査対象の世帯全体のうち、テレビ放送を放送と同時に視聴していた世帯の割合。

 

今回配信となる作品は制作当時の社会的背景や制作意図を尊重し、セリフ、映像表現はすべて放送当時のまま配信いたします。魅力的な登場人物を美しい体を張って演じてきた女優たち、目まぐるしいストーリーと予想もつかないエキセントリックな展開で進む脚本、そしてドラマを映した心に響く情念の主題歌・挿入歌など、数々の要素で日本の女性たちを魅了してきた“昼ドラ”を、ぜひU-NEXTセレクションでお楽しみください。

<配信ラインナップ>

視聴ページ:https://video.unext.jp/browse/feature/FET0010058

◇7月1日(木)

 ★女優・杏子

 ★麗わしき鬼

 ★愛の迷宮

 ●新・牡丹と薔薇

◇今後配信予定

 ★紅の紋章

 ★花衣夢衣

 ●牡丹と薔薇

 ●花嫁のれん1~4 ほか

*★:配信初登場作品

※配信ラインナップは今後も随時追加予定です。また配信予定作品は予告なく変更となる場合がございます。

 

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